2020年10月8日

ご存知ですか?撥水加工と防水加工の違い

  • 商品紹介
D-007 撥水

目次
1.撥水加工とは?
2.防水加工とは?
3.撥水加工商品・防水加工商品の取り扱いについて
4.まとめ

1.撥水加工とは?
端的にいうと、水や泥、油などを弾く生地表面のコーティング加工を指します。
詳しく言いますと、シリコン樹脂やフッ素樹脂などで生地の表面をコーティングし、
水を玉状にしてコロコロとはじく(水を弾いている)現象を指します。
水を弾いているといっても、生地の網目や織り目のすき間までは塞げないので、空気や蒸気は通します。
ですので、通気性が保たれ、蒸れにくく、スポーツウェアや作業服やユニフォームに適しています。
ただ、素材そのものではなく、あくまで生地の表面に加工を施しているだけなので
使用の際による摩擦や、洗濯、汚れの付着などで、撥水機能が低下するので
市販の撥水スプレーなどを使って、定期的にメンテナンスする事をお勧めします。
また水の量が多い場合や、霧雨のような水滴の場合も、生地のすき間から水は浸透してしまう事があります。
ちなみに、油を弾く撥油加工とは別物ですので、水を弾くからといって必ず油も弾くという事ではありません。

2.防水加工とは?
端的にいうと、生地の裏側まで水を浸透を防ぐ加工を指します。
詳しく言いますと、塩化ビニールや合成ゴムなど、生地の素材そのものが水を通さないものや、
生地のすき間を埋めるようにゴムや合成樹脂などでコーティングを施し、水を通さないようにする加工を指します。
防水加工は素材自体が加工されているものなので、撥水加工と違い
使っていくうちに防水効果が落ちてくるという事もなく
水の漏れや浸透を完全に防ぎ、強い雨でも水を通しません。

よく合羽や傘は新品時に水を弾いていたのに、何度も使用していくうちに、生地表面がぬれている状態を見た時に、
防水加工の効果が無くなってしまったと思われがちですが、これは生地表面の撥水加工の効果が薄れてしまった事によるもので、
生地の裏側はまったく生地の浸透を防いでおり、防水効果を保つ事ができ、穴を開けたりなどをしない限り防水効果は継続します。
しかし、撥水加工と違って布目のすき間がない分、空気や蒸気も通さず、通気性が悪く蒸れやすいというデメリットがあります。

3.撥水加工商品・防水加工商品の取り扱いについて
まずは洗濯機で洗う場合は、洗剤は専用洗剤か中性洗剤を御使用下さい。
また洗濯機のコース選びも、『ドライコース』『手洗いコース』などできるだけ優しく洗えるコースをお選び下さい。
そして、撥水力の低下の恐れがある為、柔軟剤は使用しないで、すすぎは長めに行い、素材表面に洗剤の成分が残らないようにしっかりすすいでください。
最後の脱水も素材が痛まないようにするためにも控える事がお勧めします。軽く絞る程度ぐらいがベストです。
干し方については、風通しの良い場所で陰干しをして下さい。

次に手洗いで洗う場合は、容器にぬるま湯を張ってから専用洗剤か中性洗剤を適量入れてください。
特に汚れが付着している箇所は優しく押し洗いをしてください。そして、すすぎに関しては洗濯機同様、素材表面に洗剤の成分が残らないように
しっかりすすいでください。すすぎ後、素材が痛む恐れがありますので、きつく絞る事はせず、押しながら水を切ってください。
絞っても軽く絞る程度にしてください。

撥水加工は洗濯を重ねるうちに、撥水効果が弱まってきますが、熱を加える事により、撥水効果がよみがえります。
熱処理で一番簡単な方法が乾燥機を使用する方法があります。
ただその際は大きめの保護ネットに入れて乾燥処理をする事をお勧めします。
乾燥機以外では、ドライヤーの熱風を数秒当てたり、アイロンの低温設定で当て布をしてかけても同じ効果が得られます。
洗濯後の熱処理でも撥水効果が回復しない場合、市販の撥水剤や撥水スプレーを使用します。
撥水スプレーに使用においては、生地とスプレーの相性による生地の変色や、生地の表面に汚れが残っている場合は撥水効果が戻らない事が
ございますので、必ず汚れは落としてからご使用してください。
撥水効果の回復について、その他に撥水剤の処理後に熱処理の加工を施すとより効果的です。
またクリーニング店でも撥水加工を取り扱ってくれます。
一般的に市販の撥水スプレーより、クリーニング店での撥水加工時に使用する撥水剤の方が、フッ素分子が細かいとされています。
フッ素樹脂でコーティングする時に、分子が細かければ細かい程繊維の奥まで入り込む事ができ、
その分クリーニングの撥水加工のほうが撥水効果が高いとされています。
またクリーニングは全体を乾燥機で乾燥しますので、全体に熱にいきわたり、フッ素が馴染みやすく、より水を弾きやすくなるとされています。

4.まとめ
撥水加工と防水加工の違いはいかがでしたでしょうか?
似ているようでそれぞれ機能が違うという事を理解したうえで、撥水加工商品や防水加工商品をお選び頂ければと思います。
そして、ご購入した商品は洗濯ラベルの内容を踏まえたうえでお取り扱い頂き、できる限り撥水効果が持続するようにご利用して頂ければと思います。

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